ジャンルと業務によって使い分ける「せいさく」の違い

映画やドラマなどの作品をつくることを「せいさく」と呼びますが、ジャンルや状況によって使い分けていることをご存じでしょうか。

「製作」は器具や機械などを使用して品物を作ることをいいます。これは単純作業によるもので、マニュアル化も比較的容易にできます。

それに対して「制作」はアーティストや俳優などが関わり、絵画や映画など芸術作品に使用されます。これは俳優の才能に依存することもあり、様々な人間が関わるため、マニュアル化することは難しいでしょう。またコメディ系の映画を「製作」と呼び、芸術系の映画を「制作」と呼んでいる傾向もあるようです。

これはより芸術度の高い作品を「制作」と位置付けしているといえます。

映像制作は監督や俳優だけではなく、セット設営や資金調達などの裏方のスタッフの協力がなければ進めることは難しいでしょう。

セット設営や小道具などの「製作」と、俳優やアーティストなどの才能が光る「制作」によって、映画は芸術作品と成立するのかもしれません。